日経ビジネス3/26号に複業カンパニーとして掲載されました

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2018/3/26発売の日経ビジネスの「特集 成功する副業」にuni’queが掲載されています。

 

良いタイミングなので、なぜuni’queが複業(副業)を推進し、代表を含めて「全員複業」という形に取り組んでいるか、改めて書きたいと思います

 

uni’queが複業に取り組んでいるのは、社のミッションとして「女性の感性を活かして事業を起こす」ということを掲げているからです。

女性の活躍と複業ってどんな関係があるの?と思われるかもしれません。これは実は「量の呪縛」をぶち破るためなのですが、それは後ほど説明するとして、まずはなぜuni’queが女性主導で事業を立ち上げようとしているのか、ということについて書きたいと思います。

 

目指すのは「女性の感性を活かした事業」

この10年、iPhoneの登場から急激にスマホが普及しました。そのことによってインターネットは大きく変わりました。

スマホの普及により、インターネットの民主化が大きく進みました。なかでも特に女性のマス層が一気にインターネットにアクセス可能になった。少し単純化していうと、その大きな変化は、男性のものであったPC時代のインターネットがスマホの普及によって女性のインターネットになった、といえるのではないでしょうか。(以下特徴をシンプルに伝えるために、「女性」/「男性」という書き方をしています。単純化しすぎですがご容赦ください)

 

LINEやInstagram、Mercari、MERY。これらの爆発的に成長したサービスはいずれも女性ターゲットのニーズを掴むことで大きく成長しました。これらのサービスがそれまでのサービスと違い成功できた要因はなんでしょうか?

 

PCがLean Forward(前のめりに検索する)であるのに対し、スマホのインターネットはLean Back(ソファーに寄り掛かって見る)というような利用態度の違いがあるといわれます。

これは「目的志向」のインターネットから、「だら見」のようなゆるい利用にシフトしてきたことを示しています。

そしてそのような利用において、感性的なものはより重要になってくるのではないか、と考えています。

skypeとLINEを比べるとわかりますが、目的のある、効率的な機能だけでなく、楽しさや可愛さといった感性的なものが求められるようになった。そしてそのような感性で女性マスユーザーの心をつかんだサービスが大きく成長しているのです。

これからのサービスの企画や設計には、合理性だけではなく感性が必要になってきます。そしてそのとき、より感性的な体験を重視する女性の視点が大事になるのではと考えました。

少なくとも、ユーザーの大半は女性であるのに、女性主体の企画や事業はとても少ないという現状がある。そこにアンマッチがあり事業機会があるのではないか。

 

 

なぜ女性主体の事業が少ないのか?

では、なぜ女性主体の事業というのがこんなにも少ないのでしょうか?

uni’queは、その原因として「階層」「ロジック」「量の呪縛」という3つがあるという仮説をもっています。

 

「階層」

上場企業で新規事業の立ち上げに長年携わってきましたが、女性の意見がそのままに活かされ、事業プランとして世に出る数は決して多くはありません。

日本では、まだまだ女性のマネージャー比率は低く、基本的に意思決定や投資決定をするのは男性(おじさん)です。

女性が自分たちに見えている女性ならではのニーズを説明しても、多くの場合、紙ベースの企画書で多数の(そして上にいくほど男性比率があがる)稟議をとおって世にでるまでには、その企画の良さは消えてしまうことが多いのではないでしょうか。

僕自身おじさんなので、女性の感覚は理解できないことも多いです。わからないものに対して意思決定をするというのはとても難しい。

「ロジック」

わからないものをわかるように説明する、そのためにビジネスの現場で重要視されてきたのが「ロジック」です。

MBA的なロジカルシンキングは、ビジネスにおける必須のスキルとして信奉されてきました。

ですが、ロジックで説明できないものもあります。特に感性的なものはロジックに置き換えるそばからこぼれ落ちてしまうものの一つです。
たとえば女性の企画には「かわいい」に代表されるように、感性的なものこそがその企画の一番重要なポイントである、ということも多い。

念のためいうと、ロジックが無用のものと言っているわけではありません。それは組織的活動をするためにはなお非常に強力なツールです。しかし、感性的な「共感」というのもこれからの時代は同じくらい大切になってくるのではないか。そういうものをロジカルに「理解」するのではなく、「共感」を通じてつくられる事業や企業がもっとあってもいいのではないか、そう考えているのです。

 

「量の呪縛」

最後に、日本企業で女性が活躍できない3つ目の理由に「量の呪縛」というのがあると考えています。

昨今「働き方改革」が言われていますが、まだまだ日本は長時間の労働が是とされています。

時間のコミット、どれだけの量を会社に投入したか、それがバリューと比例すると考えられているようです。

そして、もし量がバリューに比例するのだとすると、体力的にいっても、(出産や家事などの)ライフステージ変化に伴う影響からも、どうしても女性より男性の方がバリューが出せることになってしまう。実際、(女性をサポートする仕組みは増えましたが、それでも)女性が出産後に「時短」と呼ばれて肩身が狭そうに働くのを沢山みてきました。

 

けれど、本当に「量」はバリューに比例するのでしょうか?「働きすぎ」といわれる日本の生産性はG7でも最下位です。

たとえば、メンバーと一緒に事業をしていると、僕が10時間かけて(ロジカルに)考えた企画が、女性メンバーのたった3分の企画に敵わないということがまま起こります。

感性は質であり、量ではありません。

「かわいい」という感覚が、長い時間の思考や作業よりバリューをもつことがあるのです。

 

スピードスケート型ではない、フィギュアスケート型スタートアップ?

起業して想像以上だったのは、スタートアップ業界においても、現状では起業家や投資家には女性がとても少ない。

複業スタイルでスタートアップしてる、というと、本当に沢山「失敗するからやめておきなさい」というアドバイスをもらいます。

そしてそういう反応があまりにも多いので「ああ、これだけ反対されるということは、ここでみんなやめるんだなあ」と思うようになったのです。

この状況を変えるには、複業スタイルでも事業が立ち上がる、そういう事例をつくるしかない。(そういう意味ではuni’queはある種の社会実験といえます)

 

とはいっても、事業は慈善事業ではありませんし、世の中を変える前に会社が潰れてしまってはなんにもなりませんし、それどころか反証を増やすだけです。

ですので、uni’queは成功確率が低いと言われたから意地になって、勝ち目のない逆張りの賭けをしているつもりは毛頭ありません。当たり前ですが勝算があるからしています。セオリーとは逆に、複業スタイルの方が成功確率が高い、という可能性は本当にないのでしょうか?

uni’queではスピードスケートではなくフィギュアスケートを、という合言葉があります。いまあるスタートアップの多くは「スピードスケート型」で事業をしている。けれど、それとはちがう「フィギュアスケート型」のスタートアップとしても、事業を成功させられるのではと考えているのです。

 

簡単に説明すると、

スピードスケート型
  1. 脇目もふらず: 事業に専任で集中し
  2. 全力で: 寝る間も惜しんで長時間働き
  3. 速く: 事業を垂直立ち上げする

これに対して

フィギュアスケート型
  1. しなやかに: 複業や柔軟な働き方で
  2. 美しく: 量より感性を重視して
  3. タイミングを合わせて: 市場の時にあわせて事業を立ち上げる

というようなスタイルの違いです。

 

繰り返しになりますが「スピードスケート型」を否定するつもりはありません。それどころか、そちらが向いているケースは沢山あると思います。

ただ、0→1の新しい事業をこれまでたくさんしてきて、「未だない文化」ができるまでには一定の時間がかかることがある、というのも実感として持つようになりました。いつ市場の蓋があくか。それは時に社会の変化など外的な要因によるもので、アンコントローラブルなことがあるのではないでしょうか。

スピードスケートと違い、フィギュアスケートは早く演技を終わることを競いません。そうではなく、リズムに耳をすませて、いかにタイミングを掴んでシンクロするか、それが勝負です。

 

複業スタイルの大きなメリットの一つに、採用やメンバーの参画が柔軟である、ということがあります。

たとえば、複業でメンバーが働いているので、人件費はとても小さく抑えられます。これによって、市場の蓋があくまで資金を節約しながら「タイミングを合わせる」ことができるのです。

また、人材の獲得についても、「まずは複業からやってみない?」ということができるため、スタートアップとして採用しようとすると難しい、とても優秀なメンバーにもハードル低く参画してもらえるのです。

さらに、複業をしていることで、メンバーには多様性が担保されます。それぞれが別の業で得る経験や人脈が事業に活きるシナジーが生まれるメリットもあります。

 

ママ業や学業の複業があってもいい

「複業」といっても、uni’queの「複業」の定義は一般的なものとは少しだけ違います。「業」といっても、お金を稼ぐ必要はないのです。ママ業や学業など、別のなにかにコミットし、そこでもバリューを出していれば良い。

 

「人生100年時代」に入ると言われます。

uni’queは女性の活躍を推し進めるために、複業スタイルをとっていますが、それは本来、女性に限ったことではありません。
僕も40歳を超えて、いつ親の介護が始まらないとも限らない。子供が病気になるかもしれないし、自分が今のようには働けない状態になるかもしれない。趣味や社会活動にもバリューを出しながら仕事をしていく、という時代にもなるでしょう。

そういった時代において、「量」を前提としないバリューの生み出し方、働き方が発明されなければならないのではないでしょうか。

 

uni’queはこれまでのセオリーから言えば、たしかに成功確率の高くないことをしているかもしれません。やめたほうがいいよ、というアドバイスも沢山いただきますし、その意味ではまじで「社会実験」の段階です。

ただ、こういう働き方をしてみて、そうやって事業を立ち上げる中で色々と発見や工夫が生まれます。その結果として、新しいスタートアップの形や事業の形をつくれたら、それは未来の働き方になるかもしれません。これはそういうチャレンジだと考えています。

 

決して簡単なチャレンジではありませんので零細スタートアップだけではすぐに倒れてしまうかもしれません。ぜひ、uni’queの社会実験を応援いただけたらうれしいです。

 

※uni’queでは
  • 応援・コラボレートしていただける企業
  • チャレンジを広く知っていただくための取材のご依頼
  • そして一緒に働くメンバー
をちょうお待ちしております!!!!よろしくお願いします!!!
ほんとちょうお待ちしております!!!!よろしくお願いします!!!
(大事なことなので二回言いました)

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